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【株式会社 香寺ハーブ・ガーデン】ハーブのチカラで夢を叶える

代表取締役 福岡讓一 氏

ハーブ研究の最先端
 兵庫県姫路市香寺町でハーブの生産・販売を行う「香寺ハーブ・ガーデン」の社長・福岡讓一さん。ハーブをはじめ、地元農家で穫れた野菜を使用したハーブティーやスイーツ、化粧品等の製造・販売を行う一方、大学や研究機関の協力を得て、ハーブからエキスを抽出する研究に取り組んでいる。中でも大根から抽出された「不凍タンパク質」は、冷凍食品などの品質を保持し、凍結による品質の低下を抑制するというもので、世界初の発見となり、後に文部科学大臣賞に選定されるほどの功績となった。

 

福岡さんとハーブの出会い
 「飲食店をやりたい」。福岡さんの亡き父の最後の言葉を家族で叶えようと、脱サラをして飲食店を営むようになった福岡さん。お店を経営しながら、ある時ふと疑問がわく。
「料理に添えられている緑色の葉は、一体なんなのか?見栄えだけのものではなく、きっと何か理由があるはず」
そう思って調べるも、30年前は「ハーブ」という言葉すら馴染みが無く、詳細を知る人もいない。どうしてもハーブのことを知りたかった福岡さんは、日本を飛び出し、世界中のハーブを見て回るようになった。
 ハーブの情報を集める中、ある日、南フランスで出会った少女から、体を茶がらで洗うと、寝付きがよくなると教わる。さらに、使い終わった茶がらは畑の肥やしにして、大地に還元するという茶の飲用以外の使い道と、生を受けたものは最後まで使いきるという心にひどく感動したそうだ。
 世界を回ることで得たハーブの優れた有効性と共生の素晴らしさ。帰国後はより自然に近いハーブ作りを手がけ、さらには、ハーブエキスの抽出機を開発するようになった。抽出技術に関しては、エキスと色素、香りを個々に取り出すことに成功し、この技術は食品分野はもちろん、医療分野でも活用されるなど、社会への貢献も大きい。

 

ヒポクラテス ビレッジ
 過疎高齢化がすすむ姫路市夢前町山之内地区で2011年から始まった「ヒポクラテスビレッジ計画」。これは福岡さんが、「山之内のみんなを元気にしたい」という想いから出発した農と医と食を融合させた地域創世プロジェクト。最初に始めたハーブの栽培は収穫時期に摘み取り体験を催して人々を呼び、廃校を活用した研究所では、地元ブランド商品の開発に取り組んでいる。さらに、廃園した幼稚園を改装したレストラン「且緩々」をオープン。地産地消と健康をコンセプトにしたレストランは、ハーブや地元野菜を用いたバイキングを楽しむことができる。現在は、ここを活動拠点とし、地域の活性化にますます勢いがついている。
「私の役目は、地域の新たな魅力を作り、それを継続していくためにも雇用を生み出すことだと考えています。」
と話す福岡さん。レストランにも今後さらなる進化の必要性を感じているようで、将来的には神戸大学の医学部が駐在し、ハーブの医学的効能が裏付された食事の提供を目指している。
 さらに、疲労回復の効能で名高い「雪彦温泉」と連携した製品開発や豊富な自然を活かしたトレッキングコースを作ることで、長野県の軽井沢に負けない、観光と保養を兼ねた日本有数の名所にしようと計画を練っている。
「非常に大きな計画で、まだまだやることばかりですが、必ず叶えてみせます。」
と、力強く答えてくれる福岡さん。「人助け」を自らの信念とし、この山之内から全国へ癒しと楽しさを発信してくれている。

 


〈香寺ハーブ・ガーデン〉
住所/兵庫県姫路市香寺町矢田部689-1
問い合わせ/TEL:079-232-7316
ホームページ/http://www.koudera-herb.com/

〈且緩々〉
住所/兵庫県姫路市夢前町山之内乙120-1
問い合わせ/TEL:079-338-0510

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