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【株式会社嶋本食品】夢は海外進出 世界の「いのぶた」を目指す

株式会社嶋本食品
代表取締役 嶋本育史 氏


夢は海外進出 世界の「いのぶた」を目指す

サングリエ牧場から始まった猪豚生産への挑戦
 南あわじ市で養豚業を営むのは、嶋本食品の二代目社長・嶋本育史さん。全国で80%以上のシェアを誇る「ゴールデン・ボア・ポーク(淡路いのぶた)」の生産を営んでいる。
 1960年に食肉卸業を開業した後、1975年にサングリエ牧場を開設し、猪豚の生産を開始した。
 この「猪豚」とは、その名のとおり「猪」と「豚」の交配種で、猪にも豚にも分類されていない。肉自体の味は良いとされるが、分厚い脂に覆われた肉は規格外となり、食肉市場においては相場が豚の半分以下になってしまう。そのため、自家販売を行わない業者は、どんどん廃業してしまうほど、猪豚はリスクが大きいと言われている。それにも関わらずなぜ、嶋本さんは猪豚の飼育を続けるのか?
 牧場開設のきっかけは、当時、神戸市西区神出町の開拓農協が行っていた猪豚生産の担い手がいないという話からだった。 
 嶋本さんは、猪豚が町おこしの起爆剤になるのではないかと考え、その想いを胸に種豚である「ゴールデンカンデ」を引き取り、新たな猪豚生産の担い手として挑戦することとなった。

 

至高の逸品へ高める40年の研究と努力
 扱いが難しい猪豚をどうやって流通させていくか。それは、シンプルに誰もが認める品質の向上。つまり、「味」を極めることだった。
 猪豚も交配を重ねると、月日とともに血が濃くなっていく。そうすると味や口当たりが変わってしまうため、嶋本さんは、再度交配のかけ合わせを考え直すことにした。
 このかけ合わせの試行錯誤はなんと30年にもわたる戦いとなり、ようやくたどり着いた答えが、かつてのかけ合わせとは全く異なった「猪・鹿児島の黒豚・デュロック種(豚)・ゴールデンカンデ(猪豚)」と連なる4元交配だった。
 特に、鹿児島の黒豚については、嶋本さん自らが鹿児島県に出向いて買い付けを行っている。
「どんなブランド種の豚も血統が薄れてくるとダメなんです。この目で確かめた血統の豚でないと、良い猪豚が育ちません。」
と、思い入れを話してくれる嶋本さん。
 もちろん、かけ合わせだけではなく、エサにもこのこだわりを持ち、生後6ヶ月以降は、抗生物質を与えず、非遺伝子組換えのトウモロコシと大豆を使う。さらに地元産の飼料米と酒粕をおやつに与えるなど、安全・健康への配慮も怠らない。
 これらのこだわりが実を結び、嶋本食品の猪豚は旨味成分である不飽和脂肪酸のオレイン酸比率が、一般の豚と比べて高い。さらに甘みが特徴の脂身は最高級和牛と肩を並べるほど融点が低いので、口に入れると、さっととろける。まさに追い求めた、至高の逸品がここに完成した。

 

目指すは世界の猪豚
「うちの猪豚はしゃぶしゃぶにするのが最高ですね。加工品なら絶対骨付きモモの生ハムがオススメです。」
と、嶋本さん自身も納得の仕上がりとなった猪豚。その評判はますます高まり、料理界を代表する一流シェフと百貨店のバイヤーたちが選ぶ「料理王国100選2017」に選ばれた。さらに、生鮮食材の部門では唯一となる優秀賞を獲得するほど、その味と品質はプロをもうならせた。
 このように評価が高まった「淡路いのぶた」の次なる目標は、海外への挑戦。まだまだ難問が山積みとのことだが、「世界のいのぶた」と呼ばれる日のために、さらなる努力を重ねている。

住所/兵庫県南あわじ市松帆志知川154
問い合わせ/TEL:0799-36-2089  FAX:0799-36-3989
ホームページ/http://www.shimamotoshokuhin.com/

 

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