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【有限会社 新家青果】有機栽培だからできた私の淡路島ブランド玉ねぎ

代表取締役 新家春輝 氏

 

淡路産の玉ねぎを守りたい
 兵庫県洲本市五色町で玉ねぎの生産を行う有限会社新家青果の代表・新家春輝さん。もともと青果仲卸業を営んでいたが、3代目の春輝さんが玉ねぎ生産に参入し、有機栽培玉ねぎブランドを確立、全国へ提供している。
 20代で家業を受け継いだ当時、淡路島全体の玉ねぎ生産量は30年前と比較して半分以下にまで減少していた。それに伴う経営の落ち込みに、新家さんは会社の将来を案じ、今後の経営方針をどうするか悩んだ末に出した答えは『新家青果でなければいけない、必要とされる会社になる』ということだった。そこで取り組み始めたのが有機栽培による玉ねぎ生産。淡路産玉ねぎは、収穫時期が5月~6月の梅雨の時期と重なるため、病気になりやすく有機栽培は難しい。しかし、それでも有機栽培にこだわった理由は会社はもちろん淡路島の玉ねぎを守りたいという想いからだった。

 

とことん甘さにこだわった淡路産玉ねぎを作る
 まずは、自社で有機栽培を始めた新家さん。初めて有機栽培の玉ねぎを食べた時にその天地ほどの味の違いに驚いた。
「とにかくエグみの無さにかけては段違い。やわらかな甘さもさることながら、どこかフルーティーな味わいがするんですよ。」
と、話す新家さん。同じ農地と、同じ品種を使っているのに作り方の違いだけで、これほど味の違いが出てしまうことに、うれしさや驚きを感じた一方、有機栽培をすればどこででも美味しい玉ねぎができるのではないかと怖さも感じたという。そこで新家さんは、淡路産玉ねぎに求められる要素は何かと考えた末、それならとことん甘さにこだわろうと考え、誕生したのが「あまたまちゃん」ブランド。
そして、「自分が幸せになるには、社員を含め農家のみんなが幸せにならないといけない」との想いから、慣行栽培を行う農家に有機玉ねぎで得た美味しさの技術を伝え、新家さんが買い取る形で自社ブランド商品として開発。その糖度はなんと9度以上で過去最も高いものは一般的な梨よりも甘い15・7度が計測されたという。
 現在、淡路島での有機栽培はまだまだ少ないが、今後はさらにステップアップした栽培への挑戦を始めているそうだ。

 

世界基準を満たす生産体制と世界一の大型氷感庫
 新家青果の最も優れた特徴は、徹底された工程管理の下に行われる作物生産。
2003年に取得した「有機JAS認定」に続き、2010年には、350もの基準項目をクリアする必要がある「グローバルGAP」を取得している。このふたつを取得している玉ねぎ栽培農家は、国内でわずか5件(2016年現在)、淡路島では唯一となり、新家さんの志の高さがうかがえる。
 また、新家青果は550坪に及ぶ世界一の大きさを誇る氷感庫(冷蔵貯蔵庫)を持つ。この氷感庫は、特殊な静電気で、長期保存と熟成を可能にする。さらに庫内のものはすべてパレット毎にバーコード管理されており、トレーサビリティも徹底できている。
 このように完璧な品質管理の体制をとる新家さんだが、強みはそれだけではない。現在は加工品への取り組みにも努め、農作物のソテーやピューレ等の加工も自社で行なっている。2016年には、「有機」を表示するために必要な加工場としての有機JAS認定を取得し、これを機に玉ねぎ以外の加工品にも携わろうと新たな目標へ向けて邁進している。

住所/兵庫県洲本市五色町鮎原中邑1005
問い合わせ/TEL: 0799-32-0024
FAX:0799-32-1153
ホームページ/http://www.shinkeseika.co.jp

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